入院患者さんからの「人(入院患者さん)が少ない時に入院して、損した〜」という声を時折耳にします。
果たしてそうなのでしょうか?
森田療法では、目の前の状況を自分に合わせようとするのでなく、自分を状況に合わせて取り組んでいくことを促します。もし人が少なくなった時に人が多かった時と同じようにしようとしても、時間が足りなくなりますね(職場で人が減った時にこれまでと同様にやろうとしていませんか?)。人が少ない時には少ないなりに、必ずやらないといけない項目は何かと考え、優先順位をつけながら行っていく、不急でないことは後に回すことなどが必要になってきます。(職場であれば上司に相談して人を補充してもらうことも良いかもしれませんね)。
森田療法は状況に合わせてやっていく治療とも言え、そのため入院患者さんが多いや少ないで治療効果がかわってくるとは考えないのです。