料理係は、準備期間が例年より短かったこともあり、より計画的に活動する必要がありました。加えて予算の中でどこまで理想に近づけるかという部分で議論を重ねました。当初はカルボナーラ、スープ、スコーンなどの案が出ていましたが、予算の関係上カルボナーラを、当日の負担を考えてスコーンをやめ、残っていた米を活用できるパエリアと白玉入りフルーツポンチを作ることになりました。
メニューが決まったら、いよいよ当日に向けて準備の始まりです。パエリアの具を何にするか、白玉フルーツポンチに入れるフルーツは何がいいか、それぞれ思いつくまま意見を出し合いました。
スーパーの下見では野菜の価格が高いことにびっくり。クリスマスなので、赤色と緑色の食材ははずせないというのがみんなの共通の意見です。そして、うま味が出るシーフードミックスときのこ類は絶対必要ということになりました。
食材購入の日までに少しでも野菜の価格が安くなっていますようにと祈りながら、次は作り方の確認。パエリアは2台のホットプレートで同時に作ります。白玉フルーツポンチは「白玉を手作りしたい!」という意欲的なメンバーのひと声で、みんなで白玉粉をこねて作ることになりました。どちらも作り方を読んだだけでは少し心配なので、何人かがそれぞれの自宅で試作をしてみることに。
パエリアは生米からなので少し時間はかかりましたが、思っていた通りのお味。シーフードと野菜のうま味がよくでています。
白玉はこねる時間が少なかったのか、茹で上がったものを味見すると粉っぽさが残るものの、改善の余地あり。
何でも、実際やってみるとわかることや気づくことが色々ありますね。
メニューが決定し、スーパーにて生ものや足りない材料の買い出しに行きました。買い出しの時間がかかり、戻ってから余った時間約40分の中で、白玉作りを行いました。
白玉は、基本シンプルで美味しいため、なんでも合う万能な食べ物です!!
すぐにだんご粉・水を量り入れ、3人分程に分けて必死にこね始めました。目標は耳たぶくらいの柔らかさです。こねつつ、鍋の水がお湯になるまで沸騰させつつ、同時進行で行っていきました。その間、料理係のメンバーの1人は時間がない!と焦っていましたが、大丈夫!!という気持ちで行っていきました。約20~30分程こねまくりました。大切なのは、一つにまとめて、ぐっとつぶして押し込みながら混ぜるのがコツです。こねていく中でちょっとしたトラブルもありましたが、最終的には解決しました。しばらくみんなで粉をコネコネして、耳たぶくらいになってすぐにお湯が沸騰してきたので、一口大の大きさに丸めていきました。ココの丸めていくのは、手先で丸めていくとキレイな正丸になります。逆に手の平で丸めると形がいびつになるので、手先がオススメです。その後、指でフニッと少しつぶしてからお湯に入れまくり、約1分すると、少しずつ白玉がプカプカと浮いてきます。全て白玉が浮いてきたら、すぐにお玉で氷水に入れ冷やし、すぐに皿に1個ずつのせていき、ラップをかけて冷凍庫に入れました。


次は12/8のクリスマス会までのお楽しみです。
当日は、白玉と合わせる缶詰のフルーツを1㎝程に切り、白玉と一緒にコップに入った時にバランスが良く、参加する皆さんに行きわたるサイズにしました。
パエリアができるまでに時間がかかったため、急遽デザートから食べることになり、スピードを要する中、係ではない方も含め数人で具材を分け入れました。テーブルに並べた30個のコップに淀みなく各々の担当する具を入れていき、あっという間にフルーツポンチになっていきました。当日協力頂いた方ありがとうございました!

パエリアは、ホットプレートを加熱する。オリーブオイルを温めて、にんにくと玉ねぎを炒めてにんにくの匂いがするまで加熱する。野菜を加えてしんなりするまで炒める。お米を加えて透明になるまで炒める。水気を切ったシーフードを加えて軽く炒めて平らにならす。サフランを入れた100㏄のぬるま湯と440㏄の水を加える。煮立ったらふたをして120~130℃で15分加熱。加熱後ふたをしたまま15分むらし、バジルを加えて完成。

料理未経験者の感想は・・・(※劇のような感じで説明いたします)
パエリアに使うベーコンを切りに本家と分家のお義母さん達が控える部屋へ。「遅いじゃない」とでも言わんばかりに黙々と野菜を切るお二人。パエリアの成功を左右する「ベーコン切り初め」は、代々長男の嫁が担う大事な伝統行事だけに、失敗は許されない。
震える手で包丁をベーコンにあてると、「そこ半分じゃない。半分はもっと奥まで」と本家のお義母さんから先制のジャブ。半分に切ったベーコンを端から切ろうとすると、「縦に切って。切ったら重ねて」。指示に従うも、自信がないので分家のお義母さんに助けを求めると「私はなにも・・・」。
そうですよね、本家のお義母さんの前ではそれしか言えませんよね(泣)。
ベーコンを切れば、「包丁は引いて切る」と井上尚弥ばりの切れ味鋭いフィニッシュブローを貰い、ふらつく足でなんとか皆が待つキッチンへ。他の人も鍛えてもらえ、と次男の嫁を連れ、姑部屋で残りのベーコンを切らせれば、切ったベーコンを二つに重ね切る高等テクニックを披露し、流石のお義母さん達も口出しできず。
目論見が・・・。
モヤッが晴れないので、「お義母さん達が呼んでいる」と目の前にいた四男の嫁を連れて行くと、いつの間にか末弟が黙々と材料を切り分けている。これ幸いと末弟を生贄に、ではなく後を任せる。材料を切り終えたお義母さんが調理開始したので、こちらもスタート。最初にニンニクを炒め始めたところで気づく。「パエリアってどうやって作るんだっけ?」パエリアとの接点は数年前に一度口にしただけ。
手順を思い出そうとするがレシピによって違うよな、といらんことを思い出すだけでなく、パエリアからスペイン、そこから地中海を連想し、海といえばディンギー(各自お調べを)と来て、「君は天然色」が頭の中で流れ出す。あ、やばいパターンだ。手順を書いた紙がホットプレートの横にあるが、「君は天然色」のサビがヘビーリピートしているパエリアハイではもはや読んだところで。思ったよりもピンチかも。
そのまま目についた具材を片っ端からホットプレートに放り込むことなく、幸いにもナビしてくれる人がいたので、言われた通りに材料を入れるが「大丈夫?」「合ってる?」「これでいいんだよね?」を10秒に1回口に。不安は伝染しお義母さんのパエリアを見た人から「あっちまだ魚介入ってないよ」「米まだ入れてないよ」と逐一報告が。椅子に座り淡々と調理するお義母さんの背中がいつにも増して頼もしいこと。
あっちはスペイン風でこっちはイタリア風(知らんけど)。違いはあれどパエリアに正解なし。リバウンドを制する者が試合を制す、と自らを奮い立たせ更にパエリアハイに身を投じる。最後に米を炒めていると、孫娘が近くに。万に一つもないだろうが、本場イタリアの味(重ね重ね知らんけど)が日本人の口に合わないこともあり得る。仮にそうなっても目の中に入れても痛くない孫娘が手伝ってくれたとなれば、誰がなにを言わんか。
孫娘の手を借りパエリアが完成。色といい香りといい具沢山の見た目といい、美味しいに決まっている。試食すると濃い味付けで個人的には好き。他の人にも好評で、無事に長男の嫁としての役割を果たせたことに一安心。
お義母さんのパエリアが少し余っていたので「どんなもんじゃいの」と頂いてみることに。自分の作ったパエリアは一口目に美味しさのMAXが来るが、こちらは一口目のインパクトは控えめ。けど、噛めば噛むほど調和された出汁の奥深い美味しさが広がっていく。一度しか食べたことないが、パエリアの正解はこちらか。同じ材料、調味料を使いながらこうも違いがでるとは。
やっぱりお義母さんにはかないません!
と持ち上げて終わります。虎の尾を踏む前に。
料理係の皆さん、サポートしてくれた全ての方、この文章を打ち込んでくれたスタッフさん、ありがとうございました。
まだ締めの文章があるので、もう少しお付き合いください。
※主人公の長男の嫁は、男性のメンバーです(笑)
※本家&分家のお義母さん、次男の嫁、四男の嫁、末弟、孫娘は、長男の嫁が勝手に名付けました(笑)

当日の段取りについては、詳しく話し合うことはありませんでしたが、料理係のみんながそれぞれ臨機応変に対応しました。
次に何するかをお互いに声をかけ合って行動できました。
毎日のショートケアプログラムで一緒に庭作業をしたり、係を通しての付き合いの中で、信頼、お互いを理解して任せることができました。
料理係みんなで美味しいパエリアと白玉フルーツポンチを作るという目的に向かって目標を達成していきました。
パエリアも白玉フルーツポンチも、時間内に調理ができて、なおかつ色どりがとても鮮やかなので、その場がぱぁっと明るくなる、クリスマス会にぴったりのメニューだったな。200点満点!
