みなさん、お元気ですか?
いやあ、暑いですね〜。
こんな時は「熱時は闍黎を熱殺す」…!!
草木染めで鍋をぐらぐら煮立たせて、暑さになりきってしまいましょう(※真似しないでください。クーラーをつけてお読みください)。
ということで、今回は6月末に行われたツワブキの会の作業体験の模様をご紹介します。
工程はこんな感じ。
前回、庭に生えていたローズマリーで染めたのですが、時間的な制約から今回はコーヒーでチャレンジしてみることにしました。
布は事前に豆乳液に浸して下処理を済ませたものを使っています。
まずはコーヒーを煮出します。
基本は出がらしを使ったのですが、色が薄かったので、ちょっともったいないですが新品も投入しました。
つぎに、絞りです。
今回もみなさん、絞ってきましたね〜!!
ねじねじにコロコロ、そしてぱっつんぱっつんまで。
これは、仕上がりが待ちきれません。
撮影係のスタッフも思わず身を乗り出してしまったほどで、がっつり影が映りこんでおります。
つづいて、コーヒー染液とみょうばん媒染液に交互につけていきます。
う〜ん、見た目はおでんです…
しっかりと中までしょうゆが染み込んでおいしそう……
だしパックを大量に投入したので、きっとうまみもハンパないはず…
ただ、なにゆえ具材がすべて餅巾着なのですか……
…さて。
最後に軽く洗って、絞っていた輪ゴムを外せば、いよいよ対面の時です。
どきどき…
あちこちで「わぁ〜!」という歓声や「…むぅ〜」という唸り声が上がりました。
みなさんはいかがだったでしょうか?
ひそかにリベンジに燃えていた私は「…ま、まぁ、前回よりはいいんじゃない?」でした。
後日、干したもの数点にアイロンをかけてもらったのが、こちら。
並べてみて、はっと気づかされることがありました。
自分の作品だけを見ているとうまくないところにばかり目がいってしまうのですが、こうしてみると、みなさんそれぞれ方向性が違って、しかもどれも味がある。
…そうか。
正解なんて、ないんだな。
「こうありたい」という理想は、かえって自分で自分を縛る枷になったりする。
カッコつけようとしなくていい。
そのままで、いいんだな。
ということで、参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
お持ち帰りいただいた作品は、ぜひ何かにお役立ていただければと思います。
作品も学びも、生活の中で使って初めて真価を発揮するものですからね。