暑い日が続きますが、皆さんはいかがお過ごしですか?
外来診療のなかで患者さんに「森田療法って我慢する治療じゃないんですか?楽をしても良いんですか?」と聞かれることがあります。確かに症状が気になってもそのままにしておくことは、見方によっては「我慢している」ように見えるかもしれません。しかし森田療法は我慢して症状に慣れる治療ではありませんね。
症状に注意を向けずそのままにしておくことは(悪循環によって症状が強まらないという意味で)楽な体験を促しているとも言えます。
病棟で作業をしていた頃は、指示された作業を暑いなかでも耐えて行うことが森田療法と考える患者さんも見受けられました。目の前の作業をやらなければならないことと腹を括るなか、どうせやるのであればと知恵を絞り、帽子を被るやこまめに水分を摂るなどの熱中症対策や蚊に刺されないようにする虫除け対策などを行う。それは我慢すべきところではなく、現状を踏まえた適切な対応と考えます。
コロナ禍で大変な昨今ですが、暑い夏を工夫しながら乗りきっていきましょう!