陶芸やってみました

みなさん、こんにちは。ショートケア担当スタッフです。
当センターには、陶芸の電気釜があります。結構、立派です。
陶芸は、成形→乾燥→素焼き→釉薬掛け→本焼きという流れで進めていきます。
今回は、陶芸係さんが成形~素焼きまでの工程の様子をまとめて下さいました。
それでは、よろしくお願いします!
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【陶芸の素焼きまでの過程】
今回は作品を「素焼き」するまでの過程を、写真とともに紹介していきます。
1. 成形
用意されていたグレーの粘土を使用しました。
成形は手びねり。

粘土を触るのは子供の頃以来かも。
手でじっくり形を作るのは、思った以上に心が落ち着きます。
道具を用いて各々が好きな形を作りましたが、想像よりもずっと難しい作業です。
少しいびつになることもありましたが、それも味!


器を作る方が多数派でしたが、(なんと縄文土器も!)動物を作る方もいらっしゃいました。

2. 乾燥
成形が終わったら、しっかり乾燥させます。
この工程、実はかなり重要。
中までしっかり乾いていないと、窯に入れたときに割れたり、爆発(!)したりすることも。
今回は2週間ほど自然乾燥しました。

3. 素焼き
いよいよ素焼き。事前に作品の高さごとに分け、窯入れを済ませておき、素焼き当日に先生にスイッチを入れてもらいます。
窯に入れて800~900度でじっくり焼きます。
焼き上がりは乾燥時のグレーっぽい色から白味がかったベージュになるのがまた面白い!


次回はいよいよ釉薬を掛けて、本焼きにチャレンジします!
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陶芸係さん、素焼きまでの様子、ありがとうございました!
それでは、釉薬がけ~本焼きまでの過程を、引き継いでご紹介します。
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4. 釉薬掛け
陶器の表面はガラス状になっていますが、それが釉薬をかけた状態です。
釉薬の原料は灰や長石などです。当センターで釉薬を使うのは約5年ぶり・・・。なので、釉薬と水が完全に分離していて、すぐには使えない状態でした。参加者のみなさんが日々かき混ぜて下さり、(これが結構重くて大変でした!)なんとか使える状態になりました。
釉薬は種類がなんと20以上ありましたが、量が少ないものもありました。陶芸係さんが中心になって在庫を確認し、見本と比べ合わせ、使える釉薬をリストアップして下さいました。
見本を頼りに、それぞれ好きな色を選び、作品に釉薬を掛けていきましたが・・・。
これ、すごく難しかった!
釉薬の掛かり方によって色ムラや厚さのムラができてしまうんです。
筆を使って丁寧に塗ったり、お玉を使って作品に上から掛けたり、釉薬に直接作品を入れてみたり。水で濡らしたスポンジで拭き取りもう一回チャレンジしたり。やっていくうちに慣れてきて、何度か重ねて塗ってみたり。それぞれが色々な方法を試しながら、なんとか完成しました。

そして、混乱したのが、見本の焼き上がった陶器の色と実際に掛けている釉薬の色が違うこと!
釉薬は焼かれることで色が出るのです。本当に選んだ色になるのかな・・・と不安に思いながら、焼き上がりを待つことにしました。

5. 本焼き
作品の窯入れは、一度素焼きで経験していたため、鉄板にのせるレイアウトや高さ合わせなど、とてもスムーズに行えました。釉薬が溶けて鉄板にくっかないように、作品の底をよく見て丁寧に拭き取りました。

本焼きの温度は素焼きよりも高く、1250度。
どんな風に仕上がっているか、みんなでドキドキしながら窯をオープン!

おー!すごい!光沢のある、きれいな色になってます!
一部の作品は思った以上に釉薬が溶けて鉄板にくっついてしまい、板からとれないアクシデントがありましたが・・・、勇気ある参加者の方が、ヘラを使って大胆かつ丁寧に剥がして下さり、無事に作品を取り出すことができました。
想像通りの出来上がりになったものもあれば、ちょっと思い描いていたものとは違うものもあり。それがなんともいえない味わいで、これはこれでアリです。
自分で一から作った作品は、とても愛おしく感じます。どこに飾ろうかなー。
今度は違う作品も作りたくなりました。また、陶芸やりましょう!