全般不安症(全般性不安障害)

全般不安症(全般性不安障害)

全般不安症(全般性不安障害)とは

全般不安症説明
全般不安症(全般性不安障害)は漠然とした持続性の不安が特徴の疾患です。さまざまなことが次から次に不安になるという特徴があります。このような不安や心配が起こる日が多い状態が6ヶ月間にわたること、以下の6つの症状のうち3つ以上を伴っていることとされます。

  • 落ち着きのなさ、緊張感、または神経の高ぶり
  • 疲労しやすいこと
  • 集中困難、または心が空白になること
  • 易怒性
  • 筋肉の緊張
  • 睡眠障害


全般性不安症(全般性不安障害)は、従来の「不安神経症」にあたる診断名の中で、不安が生活上の万事に及びやすく多彩に身体症状を伴いやすいタイプと言えます。患者さんは身体症状を強く自覚し、どこか体に異常があるのではないかと考え、あちこちの病院で診察や検査を受けるのですが、症状の原因になるような身体疾患はみられません。そのため身体科の先生から紹介され受診される方も少なくありません。

森田療法における不安の考え方は、不安に焦点をあてると不安症状は悪循環によって強まりますので、不安が生じても過剰な不安は棚上げして、(不安はなくならないものの)不安に圧倒されずに行動出来るようになることが治療の目指すところとなります。それを続けていき、不安になりながらも生活を広げていくことがつながれば、社会復帰や自分の夢にも前進するということが出来ると言えます。