ツワブキの会(グループ療法)

ツワブキの会説明

概要

ツワブキの会とは、森田療法の考え方にもとづいて当院で行なっているグループ療法の名称です。
みなさんは、このような悩みを抱えていませんか?
「人と会う時に緊張してしまう」
「心配で何度も確認してしまう」
「失敗するのではないかと不安」
「発汗、ふるえなどの身体症状が気になってしかたがない」
「気分が落ち込んでやる気が出ない」
ツワブキの会では、このような悩みを抱える方に集まっていただき、森田療法を学びながら、交流し合うことで、悩みを乗り越え、人間的な成長を目指していきます。

※グループ療法とは
通常、同じような問題を抱える人や、同じような立場の人を10人程度集めて行われます。グループ療法での体験を通して、自分と似た症状を持つ人に関わることで、自己理解が促進されます。

ツワブキの会

参加者(5, 6名程度)とスタッフ数名で集まり、森田療法のレクチャー、フリートークや作業を行います。
ツワブキの会には、グループ療法に初めて参加する方を対象とする基本の会と、基本の会を終了した方を対象とするフォローアップの会の2種類があります。

・会場の様子
ツワブキの会の様子

基本の会

ツワブキの会に初めて参加される方が対象です。
1クールが5, 6回、2〜3ヶ月にわたって少しずつ森田療法の基本を学び、また、作業を通して体験的に理解を深めていきます。

・レクチャー内容(※変更になる場合があります)
1.森田療法ってなに?
2.感情と付き合いつつ行動を広げる
3.現実と折り合いをつけながら生活する
4.治るということ
レクチャーの他に体験(作業)の回があります。

フォローアップの会

基本の会で森田療法の基礎を学んだ方が対象です。
2カ月に1回ほどの頻度で、継続的に実施しています。
参加した方同士の近況報告や、日常生活を通して体験したこと・感じたこと・気づいたことの分かち合いを行います。
不定期ですが、体験の回も開催しています。

ツワブキの会に関するよくあるご質問

Q.どのようにしたら参加できますか?
A.慈恵医大第三病院の精神神経科に通院中の方の場合は、主治医または心理士にお尋ねください。
他院を通院中でツワブキの会に参加したいという方は、まずは当院の外来で診察をして相談させていただきます。
(受診の方法については、「受診の流れ」をご覧ください)

Q.ツワブキの会にはすぐ参加できますか?
A.隔週の実施で全5回を1クール(3か月程度)としています。スタート時期に合わせてご参加いただく事になりますので、主治医とご相談ください。

Q.ツワブキの会では実際にどのようなことをするのでしょうか?
A.全5回を通して森田療法への理解を深めます。参加者同士学びあい、自己成長につなげていきます。第3回目には体験を通して学ぶ機会もあります。

Q.基本の会の1クールのうち1回だけ参加はできますか?
A.1クール通して参加していただくことで、体系的に習得できるような構成となっています。

Q.1回に参加する人数は何人くらいですか?また、年齢制限はありますか。
A.その時によりますが、おおよそ5名程度で実施していることが多いです。年齢制限は高校生以上で上限はありません。

Q.どのような疾患が対象になりますか? 
A.強迫性障害、社交不安障害、長引くうつ病、パニック・広場恐怖、全般性不安障害、身体表現性障害、不登校・ひきこもり、慢性疼痛などになります。詳しくは「対象となる病気・症状」をご参照ください。

Q.話したくないことも話さないといけないのでしょうか?
A.話したくないことは話す必要はありません。また、プライバシーを尊重し、グループで知り得たことは口外しない(撮影、録音、録画をしない、インターネット、SNSなどで外部にグループで)という約束のもとで実施しています。安心してご参加ください。

Q.いつ・どこでやっていますか?
A.開催される日時は、現時点では金曜日または土曜日の午後に行っておりますが、詳細は主治医または心理士からご案内いたします。
1回にかかる時間は90分で、場所は森田療法センター内で行います。

Q.お金はどれくらいかかりますか?
A.保険診療で行われており、通常の外来通院と同程度です。自立支援も適応です。

Q.体験の回ではどんなことをしますか?
A.森田療法における作業は、季節や天候に合わせてその内容も変化していきます。
今後、当ホームページの「森田療法センターブログ」内で、ツワブキの会の作業内容についても紹介していく予定ですので、ぜひご覧ください。