「次がある」や「明日で良い」と思うと、みな先延ばしにしてしまうものですね。
例えば、入院期間も(ずっと入院していてよい)となると、「今日しなくていいや!」と思います。
しかし、(次の入院がない)や(入院期間が決まっている)と思うと、この時を大事にしなきゃと思うものです。
この考えは精神療法を行ううえでも大事で、入院森田療法の期間は3カ月と決まっていますし、森田正馬先生の時代には再入院はなかったようです。(森田先生は再燃した患者さんには、入院した時を思い出させ、家で同じような体験をするよう促されたそうです。)しかし最近では、前回の入院で良い体験が出来た方で、治療者と再入院の目的が明確になる方には再入院を行っています。以前入院した方でも行き詰まりを感じている方で、家ではなかなか行動にうつしにくい方は先生と相談されてはいかがでしょうか。