年度末や年度初めの時期には、いつもより忙しく過ごされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。何事も根詰めてやり過ぎないよう「休息が大切」とよく言われますが、忙しい時に、休息はどのようにとったら良いでしょうか。
森田療法では「休息は仕事の転換にあり」として、仕事や作業を中止するのではなく、内容を転換することで休息が取れるという視点を大事にしています。同じ作業を延々と続けていると、頭も体も凝り固まってしまいますよね。一方で、作業の途中で休息をとろうと横になってしまうと、少しのつもりがつい長くなってしまい、かえって休まらず作業も進まないといったことも生じかねません。そんな時に、今続けている作業をちょっと変えてみるのです。例えば、一人で机に向かって作業をしていて煮詰まってきたら、身体を動かす作業に変えてみたり、人と話して進められるものに手を付けてみたり、といった感じです。忙しい時は、仕事や作業の転換が休息になるということを、頭においておくと良いかもしれません。