みなさん、お元気ですか?
天高く馬肥ゆる秋。
おなかが空きますねー。
今年も秋刀魚は指を咥えて眺めてばかりだった私ですが。
足下を見てみると、たくさん転がっているじゃないですか、秋の味覚が!
そう、銀杏です!
というわけで、さっそく拾ってきました!
この時期、わりと存在感が半端じゃない彼等なので、敷地内に探すまでもなく見つかりました。むしろ、踏まないようにするのが大変でした。
集めるとこれまた臭いがすごい。これはもうとっとと下処理してしまいましょう。
流しのそばで、一つずつ、外側の果肉をむきます。
汁がつくと手が荒れるらしいので、手袋をして作業します。
あー、これは臭い。
なんともたまらない臭さです。
一粒むくたびに強烈な臭いがあたりに充満します。この暴力的な臭いの前では、マスクなんてまるで台風の日の折り畳み傘のようなもの。
などとぼやきながら作業していたのですが、そのうちにだんだんと嗅覚が慣れてきて、あまり気にならなくなってきました。
…ハッ!これはもしや、「寒い時は寒さになりきり、暑い時は暑さになりきる」ということなのでは?
つまり、臭い時は臭さになりきるっ!
なーんてトクイになりつつ、なんか硬くてうまくむけない実があるなーなんて思いながら作業していたところ。他のスタッフによると、拾った実は土の中に埋めておくといい感じに腐ってむきやすくなるし、しかも臭いも和らぐとのこと。
………。
なんだか、暑さになりきっていたら、「あ、クーラーつける?」と言われたような気分です。文明恐るべし。
それはそれとして。
果肉をむいたら、流しでゴシゴシ洗って、並べて天日干しにします。
そして、1週間ほど経ったものがこちら。
おっと、爪楊枝とはフライング気味です。食べる気満々です。
今回はレンジでチンして食べることにしました。
破裂しないよう、小さなペンチで殻に穴を開け、封筒に入れて500Wで1分強。
これまた封筒ってのが、なんとも味わい深いじゃあないですか。薄茶色がじんわりレトロな温かみを感じさせてくれます。
そっと中身を開けてみると…
いいじゃないですか〜!
鮮やかな緑、ちょっと焦げているけれど問題なし!
それではさっそくいただきましょー!
くぅ〜、この苦味がたまらないですね!
それに、噛むほどに後からやってくるコクのある深い味わい。
それからなんと言っても、無料(タダ)ってのがまた、いい。
というわけで、今回は銀杏を食べるまでの過程をお届けしました。
普段は踏まないように気をつけながらせかせかと通り過ぎるだけだった銀杏の樹ですが、こうして自分の手で下処理をしてみると、「あ、この実は食べごろかな?」なんて気づくようになったりして、ただ臭いだけじゃない面白さが見えてくるようになった気がします。
みなさんも、よかったらぜひ。
あ、でも、食べすぎには気をつけましょうね!