接木2

みなさん、お元気ですか?

今年の3月に柚子の接ぎ木に挑戦して、その模様を記事でもお伝えしたのですが…

ゆずーーーッ!!
ちょうど、桜の花が舞い散る頃でした。

悲しさと、それから、だんだんと悔しさが込み上げてきました。
何がいけなかったんだろう?
もしかして、穂木に芽がついてなかったから?

あたりを見回すと、いつも甘酸っぱい果実を提供してくれる夏みかんが、折しも新芽の時を迎えていました。
よし、これならどうだ。

接ぎ木2号。
柚子の犠牲を無駄にはしないぞ。

1ヶ月後。
新緑の眩しい時期になって、なにやら生えてきました。

一瞬、うまくいったのかとぬか喜びしかけたのですが。
よく見ると、どうやらそれは、台木のカラタチから生えてきているようです。

ほう。これはあれだな。ひこばえ的なやつだな。
まあ落ち着け。焦ることはない。
ただ、切ってやらないと、肝心の夏みかんの方に栄養が行かなくなるんだ。
なーんて、得意げにお手入れしていたら。

その数日後。

ミカァーーーンッッ!!

がっくりきました。
なんだかもう、悲しさ通り越して、情けなくすらなってきました。
でも、そこからしばらくすると、
「いや待てよ。枯れてしまった…と見せかけておいて、あとでこっそり生えてくるんじゃないか?」
とか。
「ひこばえを切ってしまったから、なんか……いけなかったんじゃないか?」
とか。あと、
「これ。記事にするとき…なんて書けばいいんだ?」
とか。
いろいろ二念、三念、余計な考えが浮かんできましたが(そしてちゃっかり水やりまでしちゃってますが!)。
でもやっぱり、悲しいものは悲しい。
ごめん。みかん、ゆず、それから、からたち。
その気持ちを、今はまだ、そのままで感じていよう、と思いました。

それから数日経ち、今この記事を書いています。
悲しみも(あと喜びも)、程度の差はあれ、時が経つにつれだんだんと色褪せていく。
そうなってくると現金なもので。
来年こそはきっと成功させるぞー、なんて。
ちっとも懲りずに思うようになっているのでした。