みなさん、お元気ですか?
前回、ツワブキの会でアロマキャンドルを作った際の模様をお伝えしましたが。
じつはその裏にも、細々とした試行錯誤がたくさんあったのです。
今回ご紹介するのは、一個のキャンドルが主役の、そんなささやかな物語のつづきです。
心機一転、生まれ変わろうと決意したポプリさん(※ぜひ「アロマキャンドル①」もご覧ください)。
しかしその前には、数々の障壁が立ち塞がっていました。
中でもひときわ高く聳えるのは、飾りつけに使っているドライフラワーが燃えてしまうという問題。
癒しの灯を求めて焚いたのに、いつの間にか恐怖のファイヤーになっていた…では目も当てられません。
なんとかしなければ…。
インターネットで調べてみると、いくつか攻略法が載っていました。
そのうち、芯の近くだけの小さいキャンドルをあらかじめ作っておいて、あとから周りに溶かしたワックスを流し込むという方法を採ることにしました。
こんな感じ。
これで、ドライフラワーを芯から遠ざけることができるのです。
透明なジェルワックスを使えば、ゼリー状で切りやすい上に、ドライフラワーが見やすいのでとってもキレイ!
名付けて、アイスチョコボール大作戦…!
冷たいアイスの周りを溶かしたチョコレートで包み込めば、カラフルでつぶつぶなアレもくっつけ放題というわけさ!
というわけで、勇み立って作り始めたものの…。
と、溶けない〜…。
よく調べると、ジェルワックスは湯煎で溶かすのは難しいようです。
代わりに、ホットプレートにボウルをのっけて溶かすことにしました。
その後、アロマオイルを焦って早く投入しすぎたせいでパチパチ爆ぜる事件などを乗り越えて…
…ようやく完成!
でも、ちょっと手間取ったから、泡だらけになっちゃったか〜…
ですが翌日、火を灯すと…
いや、むしろそれがよかった!ありがとう、泡だらけ!
まるで南国の月夜の海にダイビングです。
花びらが色とりどりの魚のよう、ローズマリーがゆらゆらと海藻のように揺れています。
———美しい。
暗闇の中、きゃいきゃいと盛り上がるスタッフたちを眺めながら、ポプリさんは思いました。
輝きたいと、ただそれだけを願い、ここまで駆け抜けてきた。
けれど、私自身はその輝きを見ることはできなくて。
瞳を輝かせて喜んでくれる誰かがいるから、ようやく実感できるんだ。
照り返してくれる世界があるから、私は———
…でもやっぱり燃えるのね〜!?
お、お皿!お皿を被せるのよっ!
…あ、それではみなさん、メリークリスマス〜!