お米⑤

みなさん、お元気ですか?
年末年始の連休中などは、暖房のきいた室内にいますと、出かける用事を思いついても「あ……いや、明日にしよう」となりがちですね。
そして翌日になると「今日は天気がなぁ…。ま、明日でもいいか」となったりして、結局出かけないまま休みが明けてしまったりします。
……。
考えても、過ぎ去った休日は返ってきません。
今、できることをやっていきましょう。

…さて。
今回もお米のお話ですが、

ツワブキの会に参加してくださったみなさんや忙しい業務の合間を縫って手伝ってくれたスタッフのおかげで、ついにすべての籾殻をはずす作業が完了しました!!
ありがとう!!
あとはこれを、唐箕の代わりにサーキュレーター(風量MAX)にかければ…!

ふぉぉぉーー!!
きれーーに分かれた!
今までひとつひとつ手作業でやってたのはなんだったんだーー!
という叫びは籾殻とともに吹き飛ばされていき、何はともあれ玄米を手に入れました!

残った籾殻も無駄にはなりません。

なんと、寒さや乾燥を防ぐマルチング材になってしまうのだそうです。
さらに、今回とくにお話したいのが、わらです!
昔話などでよく、しんしんと雪の降り積もる夜に、おっかさんがやっているわら仕事。
あれをぜひ、やってみたい!
ということで、さっそく短いわら縄をなってみました!

まずは葉っぱを取り除き、真ん中の茎の部分だけを残します。
つづいて、水で湿らせて、わら打ちをします。

本当は木槌などを使うそうですが、なかったので…。
こうすることで、柔らかくなって、加工しやすくなります。

3本ずつ2束とり、端っこを結んだら…

結び目は足で踏んづけて固定し、向かい合わせた手のひらを、手首を支点に扇状に滑らせ、それぞれの束がくるくるとねじれるようにします。
そして、2つの束をそれとは逆回転になるようにねじると…!


…よく分からないですね!
イメージとしては、遊園地のコーヒーカップみたいな回り方でしょうか。
順回転と逆回転を組み合わせることで、こう、二重反転プロペラみたいになって安定する、というか…?
あ、あるいは、寒さから逃避して悪循環にはまっているお正月の私だったら、逆に寒さに飛び込んじゃえばよかった…みたいな……?
…余計にややこしくなりました!すみません!
ですが、百聞は一見に如かず。
やってみると、けっこう面白いですよ~!

それからもう一つ。
精米の過程で生じる米ぬかを使って、ぬか漬けを作ろうと思っているのですが、それはまた次の機会にお話させてください。
籾殻は畑に、わらは縄に、ぬかは漬物に。
まさに、物の性を尽くす、ですね。
昔の人の知恵は、本当に奥深い。
一つ一つ学びながら、今年もチャレンジを続けていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします!