お米④

みなさん、お元気ですか?
だいぶ涼しくなって、秋らしいお天気になってきましたね。
さて、ゆぶねっこ計画(※「お米①」参照)も、いよいよ大詰め。
実りの秋、ということで!ついに稲刈りしちゃいましたよ~!
これはスタッフだけでやってしまうのはもったいないと思い、ツワブキの会のみなさんに参加していただき、作業体験として行いました!

当日。午前中に降った雨も止み、ほどよい曇り空が広がっていました。
集まっていただいたみなさんもスタッフも、どこか緊張した面持ちです。
なにしろ、稲刈りなんて、今までやったことがないのです。
ちゃんとできるかどうかハラハラしながら、作業開始です。

さあ、いよいよ、この時がやって参りました。
倉庫の奥に眠っていた小鎌を握りしめ、いざ、浴槽へ!
…ところが。

ふんっ…!せいっ…!
…うん、切れないっ!
午前中の雨で湿気ったせいでしょうか、あるいは鎌が錆びついていたせいでしょうか。
ちっとも切れません。
分厚い鮭とばを噛み噛みしているような気分です。
それでも試行錯誤するうちに、なんとなく見えてきたことがあります。
それは、押し切ろうとすると歯が立たないけれど、包丁のように引くと切りやすいということ。
それに気づいてからは、ザクザクと刈れるようになってきました。
空芯菜の炒め物のようです。クセになります。
こういうのって、やってみないとわからないことですね。
いや、いい勉強になりました(※ちゃんと研ぎましょう)。

いつの間にか熱中して取り組んでいて、気がつけば、あっという間に刈り終わってしまいました。

それを4束ずつくらいにまとめて、大きな束を作ります。
そして、できた稲束を運んで、ベランダの物干し竿に掛けます。

なんだかすごい達成感がありますが、一人の方がおっしゃっていたように、これ全部合わせてもごはん茶碗2杯分くらいにしかならないのでしょうね。
そう思うと、毎日いただいているごはんのありがたみをひしひしと感じます。
…今日の晩ごはんは、よく噛んで食べよう。

そして、仕上げに防鳥ネットで覆えば完成なのですが、ここで問題が!
背後のブラインドみたいな衝立からネットを垂らして、物干しごと覆う感じにしようと思ったのですが。
よく見ると、衝立の下のところにすこ〜し隙間がありまして。
そこから腹ペコ野鳩さんが自由に出入りできてしまうのです!
頭隠して尻隠さず…!
このままでは、一日と経たず食いつくされて、明日にはなぜか藁だけ干してる変な人になってしまう…!
どうしよう…?
困り果てて、みなさんに相談したところ。

稲と衝立との隙間にネットを潜り込ませるというアイデアが出ました!
三人よれば文殊の知恵!!
一人で頭の中で考えているとこんがらがってしまうことも、みんなでやりながら相談しているうちに丸く収まるものですね。
みなさんの持っている力が光る、臨機応変な作業だったと思います。

ほっと一息ついて振り返ると、稲刈りの合間に草取りもしていただいて、すっかりきれいに整った庭が目に入りました。
それに、この稲にしても、元はと言えば6月のツワブキの会に参加してくださったみなさんと植えたものです。
人と人とのつながりや人から人へと受け継がれていくものがあるんだなぁと実感して、なんだかしみじみとした気持ちになったのでした。

…ということで。
参加してくださったみなさん。スタッフのみなさん。本当にお疲れ様でした!
少しでも得るところがあったのであれば、これ以上の喜びはありません。
それでは、またお会いしましょう!